クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
黒川くんは私とは違う。
もちろん元カノだっていたはずだし、きっと私の知らなかった過去の間にもそう言う話があっただろうし。
急に不安になる。
学校では、恐れられてて女っ気のない黒川くんだったからちょっと油断していた。
デートしたあの日だって。
彼氏と来ているはずの女の子たちでさえ、チラチラと黒川くんのことを見ていた。
それなのに私は、それを見ないフリをして。
傷つきたくないから。
考えてこなかったけど。
でも…ああ言う…昔を知っている同士の空気を感じちゃうと。
怖くて聞けない。
『元カノで実は今も忘れられないでいる』
そんなことを言われたらどうしよう。
立ち直れる自信がないよ。
ちょっと浮かれていた。
愛葉くんに『両想い』なんて言われて。
好きでも。
2人の好きが同じ大きさとは限らないもん。