クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



結局、最終日の学園祭は黒川くんとあの女の子のことで頭がいっぱいで、気持ちが沈んだまま片付けに入っていた。



「姫野さん、まだちゃんと誰なのか聞いてないわけだし…落ち込むのは早いんじゃない?」


水田さんがそう話しかけてくれる。


「…うん。でも…あの感じ…どう考えても」


初めて恋をして。


初めて嫉妬というのを味わった。



「もし元カノだったとしても、黒川くん、今は姫野さんのことが一番好きだと思うよ」


「…うん、、ありがとう。水田さん」



黒川くんの元カノの存在にも落ち込んじゃうけど。
自分の器の小ささにもっと落ち込む。



私…こんなに嫌な人間だったなんて。



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