クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



『今日これからすぐ用事があるから一緒に帰れない。ほんとごめん』


帰りのHRの前、追い討ちをかけるように黒川くんからそんなメッセージが届いた。


すぐにあの女の子の顔が浮かぶ。



「よーーし!打ち上げだ打ち上げ!姫野さんも来るよね?」


携帯画面をジッと見て固まっていた私を見て、水田さんがそう言う。



「…えっ」


「売り上げ、学年だけじゃなくて校内で1位だったんだよ?うちのクラス。アリス姫野さんのおかげだね〜♪」


「校内1位?!すごい…。…私は何もしてないけど…」


「もうHRで話したばかりだよ?やっぱり、ぼーっとしてて聞いてなかったんだね」


「…えっ」




帰りのHRの間も黒川くんのメッセージで頭がいっぱいで…。聞いてなかったや。重症だよ。





< 147 / 222 >

この作品をシェア

pagetop