クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
『今日これからすぐ用事があるから一緒に帰れない。ほんとごめん』
帰りのHRの前、追い討ちをかけるように黒川くんからそんなメッセージが届いた。
すぐにあの女の子の顔が浮かぶ。
「よーーし!打ち上げだ打ち上げ!姫野さんも来るよね?」
携帯画面をジッと見て固まっていた私を見て、水田さんがそう言う。
「…えっ」
「売り上げ、学年だけじゃなくて校内で1位だったんだよ?うちのクラス。アリス姫野さんのおかげだね〜♪」
「校内1位?!すごい…。…私は何もしてないけど…」
「もうHRで話したばかりだよ?やっぱり、ぼーっとしてて聞いてなかったんだね」
「…えっ」
帰りのHRの間も黒川くんのメッセージで頭がいっぱいで…。聞いてなかったや。重症だよ。