クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「今日くらい、黒川くんのこと忘れてさパーッとしようよ」
私の耳元に口を近づけて小声で水田さんがそう言う。
水田さん…。
私のこと気遣って…。
黒川くんと謎の女の子を見てから、私の様子をずっと気にしてくれている。
今日はそんな気遣いに甘えようかな。
「…うん、行くっ」
「おぉ!そう来なくっちゃ!」
水田さんはそう言って私の腕に腕を組んだ。
友達…。
水田さんのことをそう呼んでもいいのかな?
完全に黒川くんのことが頭から離れることはないけれど。
それでも。
この嫌な気持ちを少しでも紛らわしたいから。
私はクラスのみんなと、打ち上げへ向かった。