クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
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「…それで水田さん、やっぱり愛葉くんのことちょっといいなって思ったみたいで……って黒川くん…聞いてる?」
翌日のお昼休み、いつものように黒川くんとご飯を食べながら、昨日の打ち上げの話をする。
でも、黒川くんは携帯を見て私の作った弁当にも手をつけていない。
「あ、ごめん。姫野さん。それで音楽が何?」
……昨日の人と連絡取り合ってるのかな?
黒川くんは携帯から顔を上げて首を傾げた。
「…あ、ううん。なんでもない…」
私がそう言うと、黒川くんは「そっか」と言ってまた携帯に目を落とした。
どうして…。
そばにいる私より…。
あの子の方が…好きなの?
その日から、黒川くんの携帯を見る回数や学校に来なくなる回数がどんと増えた。
黒川くん…。
『浮気』
そんな言葉が頭によぎる。
ううん。
浮気相手は私の方だったりして。