クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



「南夏が浮気?それはないよ〜」


1週間後の放課後。
今日も黒川くんは学校に来なかった。


たまたま生徒玄関でばったり会った愛葉くんに黒川くんのことを相談する。



「…でも…前から思っていたけど、黒川くんよく学校休んでどっかに出かけてるみたいだし…最近携帯ばっかり見てるし、学園祭に来ていた女の子だって…」


「学園祭?」


「見ちゃったの。黒川くんと一緒にいた女の子。なんかすごく仲よさそうで…」


「あー!なるほどね〜。南夏にちゃんと聞いてないの?」


「うん…怖くて、聴けない」

「そっか〜」


「愛葉くんは黒川くんから女の子のこと聞いてるの?」


「…んまぁ…聞いてるって言うか…なんて言うか…俺と南夏の共通の知り合いではあるかな」


やっぱり…。
元カノの可能性大である。



「…私…振られちゃうのかな」


「えー?アハハハッ。それはありえないよ。って言うか、姫野ちゃん、すっかり南夏に惚れちゃってんだね」


「…えっ?」


「今の顔、南夏が見たらたまんないんだろうな」


……?

愛葉くんのセリフに首をかしげる。


なんで今すごく深刻な状況なのに。
そんなことを言えるんだろうか。



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