クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「ずっと不安な思いさせてごめん。ただ…びっくりさせたくて」
黒川くんはそう言うと、私の後ろに回ってネックレスをつけてくれる。
これは…私の夢?
現実逃避したすぎて思わず見ちゃってる夢なのかな?
あんなに不安で、あんなに怖かったのに。
黒川くんの一言でさっきまであった不安が全部
溶けて無くなっていく。
「…ちょっと…私に見せびらかすみたいにするのやめてくれる?」
と大道寺さん。
ガチャ
黒川くんにネックレスをつけてもらって、口元を緩めていたら突然お店の裏口が開いた。
「…ただいま〜ほれ〜みんな分あるよ〜駅前のシュークリーム」
そう言ってオシャレな紙袋を持ってお店に入って来たのは、帰り途中まで一緒だった愛葉くん。
「音楽は邪魔だと思って買い物に行かせたの」
とけんさん。
「邪魔って…俺が南夏に電話しなかったらこの状況はないんだからね!」
と愛葉くんがドヤ顔でそういう。
でも…。
「愛葉くん、どうして私が大道寺さんのこときいたら、幼馴染みだってはっきり教えてくれなかったの?」
「はぁ?なにそれ!ちゃんと説明しなかったわけ?音楽。あんたが説明してくれれば私はわざわざここに来なくて済んだのに…」
大道寺さんがまたワナワナと怒り出す。