クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



「相変わらず、楓は嫌な言い方するな〜…ちょっと、それ俺のシュークリーム!」


「レディファーストって言葉知ってる?」


「…楓のどこがレディなんだよ」

「はぁ?なんか言った?」


「…別になんでも」


「南夏!この男あんたの彼女が落ち込んでるの見て心の中で笑ってたらしいよ?一度本気でシメた方がいいね」


「…それは俺も思ってた」


?!


さっきまでバチバチとしていた黒川くんと大道寺さんが、今度は2人で愛葉くんを睨みつけた。



…なんか…大丈夫かな。
3人とも…喧嘩になっちゃうんじゃ…



「沙良ちゃん安心して。この3人、昔からこうだから。最終的には音楽が2人にボコボコにされて終わり。2人のおかげで音楽も随分芯のある強い子になったわ。はい」


けんさんはそう楽しそうに話すと、紙袋からシュークリームを2つ取り出して1つを私にくれた。



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