クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



「そうなんですか…」


3人がワーワー言い合っているのを、けんさんと2人で眺める。


「…あ、あとね、沙良」


言い合っていたはずの大道寺さんが突然私の方を振り返った。



「な、なんでしょうか…」


「私が学園祭に行ったのは、南夏に会いたかったわけでも音楽に会いたかったわけでもないの」


「…え?」


どういうこと?
幼馴染みの学園祭だから来たんじゃないの?


「せっかく高校で離れられたのにわざわざ2人に会いに行くこと自体おかしいし。南夏とはたまたま会えておかしな写真取れたからまぁいいけど。本当の目的はね、好きな人に会いに行ったの」


大道寺さんは頬を赤くしてそう言った。



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