クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「いやーそれにしても…2人は運命だよね、運命」
テーブル席で黒川くん、愛葉くん、大道寺さんと4人でシュークリームを食べていると、大道寺さんがいきなりそう言いだした。
「…なぁ、楓はなんで姫野ちゃんのこと知ってるの?もしかして楓の学校にも姫野ちゃんのこと狙ってる人いるとか?」
愛葉くんが鼻にクリームをつけたままそう言う。
そう。それは私も気になっていたことだ。
黒川くんも大道寺さんも2人は私のことを前から知ってるみたいで…。
「それはねぇ…私と南夏しかわからない秘密のことかな〜。いずれ分かるよ」
秘密のこと?
いずれ分かる?
「お前相変わらずお喋りだな。少し黙れないのかよ」
不機嫌な顔をして黒川くんがそう言う。
「なにその言い方。聞かれたから言っただけでしょ?」
「…あ、あの…それで…大道寺さんはその好きな人には会えたんですか?学園祭で」
またバトルが勃発しそうだったので、慌てて話題を変えた。