クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「…と言うわけでして…許可が出るまで何度も説得させるつもりなんだけどね…その…」
翌日の朝、屋上で黒川くんに昨日家であったことを説明する。
「大丈夫だよ。お店の方はキャンセルして、姫野さんのうちに行くよ」
──────っ?!
意外な言葉が返って来てしまい思わず固まってしまう。
「…え、あの…黒川くん私の話聞いてた?私のお兄ちゃん…」
「聞いてたよ。全然平気。姫野さんくらい可愛い妹がいてそうならない方がおかしいよ」
「は、はぁ…でも…黒川くんが危ないと…」
「だって、姫野さんの家族にちゃんと認めてもらえないと、それこそ彼氏だって胸張れないから」
「…黒川くん」
「姫野さんの家族にもちゃんと認めてもらいたい。そう言うのは早い方がいいでしょ?俺のことは心配しなくて大丈夫だから」
黒川くんはそう言うと、フワッと笑ってから私のおでこにキスをした。