クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「…お兄ちゃんはさぁ…彼女とかいないの?」
夕飯を食べ終わったあと、リビングのソファでゆっくりテレビを見る時間。
お兄ちゃんにさりげなく、恋愛話を持ちかけて見る。
考えて見ると、お兄ちゃんの恋愛話を今までに一度も聞いた方がなかった。
「…いないけど?」
テレビから視線を外すことなくそう言ったお兄ちゃん。
いないんだ…。
学園祭にきたあの感じだと、大学でもきっとモテるはずなんだけどな…。
「ん?ちょっと待って。沙良がそんなこと聞いて来るなんて珍しいね」
お兄ちゃんはテレビを消して、険しい顔をして私のことをじっと見た。
うぅ…何かに感づくのが相変わらず早すぎるよ。