クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「…沙良…今なんて?」
「…え、だから…付き合ってる人がね」
お兄ちゃんに勇気づけられて、お兄ちゃんに素直になれたんだよ。
「…無理」
「え?」
「無理無理無理!全然無理!」
「…え、ちょっとお兄ちゃん?!」
お兄ちゃんは突然立ち上がると、泣きそうな顔をして頭を抱え出した。
30秒前に熱く語っていた人とは思えないほどの変わりよう。
「ちょっと、母さん?!知ってた?!ねぇ知ってたの?!沙良に、か、か、か、、彼…」
お兄ちゃんは食器洗いをしてるお母さんにそう言う。
「えぇ」
サラッとそう答えるお母さん。
お母さん…知ってたんだ。
まぁ、デートに行くことがすぐにバレちゃうくらいだから、お母さんは全部お見通しだよね。