クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
コンコンッ
「沙良、ちょっといいか?」
「…お父さん…?」
部屋で頭を抱えていると、ドアの向こうからお父さんの声が聞こえた。
仕事早く終わったんだ…。
遅くまで仕事しているお父さんはいつも私たちが寝静まった後に帰って来て、私たちが起きる頃に仕事に出るから。
なかなか話せないんだけど。
「ちょっと話したいんだが…」
「うん、いいよ」
ガチャ
私がそう言うと、部屋のドアが開いて久しぶりに見るお父さんが入って来た。
「…珍しいね、お父さんが私に話なんて」
いつも仕事ばかりで、お兄ちゃんと私のことは全部お母さんに任せっきりだったから。
部屋でこうしてお父さんと2人きりなんて、なんだか少し照れる。