クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
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なんだか。
頑張ってる黒川くんのお母さんや、辛抱強くお母さんのこと世話したり気遣ってる黒川くんを見たら。
お兄ちゃんが待っているうちには絶対黒川くんを連れていけないよ…。
あの様子だと、絶対黒川くんの傷つくことしか言わないもんっ。
…どうしよう。
でも、お母さんが大変な状況なのに、私のためにプレゼントを用意していてくれて、お店の予約までしてそのためにバイトも頑張って。
そんな黒川くんのことを思うと、もっともっと好きになる。
「あのね、姫野さん」
「なに?」
病院からの帰り道、黒川くんが優しく名前を呼んだ。
「…本当にありがとうね。最後に姫野さんの声、聞かせてあげられてよかった。俺が一番会わせた……」
「黒川くん、何言ってるの?」
「…え?」
「黒川くんのお母さんは絶対、目を覚ますよ」
覚ましてもらわないと困るよ。
私、黒川くんのことまだ何にも聞いてないんだもん。