クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



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ダイニングテーブルで、お母さんの作ったご飯を目の前に、ケーキがやって来るのを待つ。


黒川くんがうちに来てそろそろ30分が経過しようとしているけど。



主役のケーキが全然来ない。



「電話も全然取らない」


お兄ちゃんに3度目の電話をしてもやっぱり全然繋がらなくて。



「…ったく、どこで寄り道してんだろうな」

お父さんがため息交じりでそう言う。


黒川くんの自己紹介も無事終わり、お父さんも最初は黒川くんの銀髪に少し驚いたりもしていたけど。


今はだいぶ打ち解けて、私の話をしている。


…お兄ちゃん…何してるのよ…。





────────ガチャ



そして、やっと。



玄関の開く音が聞こえた。


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