クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「5月に、停学処分になったんだってな。そんな奴が妹の彼氏でそれも家にまで上り込むなんて、迷惑極まりないんだけど」
「それは違うよ!黒川くんは私のために…」
「黙っててって言ったよね?」
「…そんな」
お兄ちゃんは今まで見たことない怖い顔で、黒川くんを睨みづける。
お母さんもお父さんも。
一緒に黒川くんを守ってよ。
「…お前みたいなクズ、俺は認めねぇよ」
お兄ちゃん、こんなこと言う人だった?
黒川くんはお兄ちゃんにひどいことを言われても何も言わず、ただじっと俯いていた。
言い返せばいいのに。
違うって。
全部違うって。
「…辛かった時」
黙っていた黒川くんがやっと口を開いた。