クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「…昨日、父さんと話し合った時から、黒川くんとの交際は認めるつもりだったんだけどね〜いや…沙良が惚れるのも無理ないわ。黒川くん、君イケメン!」
「……いや、、あのお兄さん」
黒川くんもさっきとは別人のお兄ちゃんに戸惑っている。
「…全部演技だよ。黒川くんに沙良を任していいかの面接」
お兄ちゃんはそう言って「早くケーキ食べよう〜」と元のお兄ちゃんに戻って子供みたいにお母さんにそう言った。
演技…?
あんなに黒川くんを追い込めて…。
私をあんなに不安な想いさせて?
本当、ありえないよ!
これはもう絶対怒ってやらないと。
「…お兄ちゃんっ!!」
思い切り叫んだ瞬間。
「ありがとうございますっっ!!!!」
黒川くんが私の声を超える声で、お兄ちゃんに
そう頭を下げた。