クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



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────……


「南夏南夏南夏南夏南夏!」


──────ガチャ


彼女に助けてもらった日から数ヶ月が経ち中学3年生になって少し、大きな声のあいつがズカズカと人の家に上がり込んで、部屋に入ってきた。



「…楓、お前勝手に人の部屋に入って…」


「お父さんの学校、受験するって本当?!」


「…あぁ、本当だよ」


「…南夏、熱でもあるの?」


相変わらず、生まれつき赤いまっすぐな髪をブンブンと動かしながら、そう聞いてくる幼馴染みの大道寺 楓。


「熱なんてねぇよ。いいだろ、別に」


「…はぁ?ちょっと前までお父さんのことすごく嫌ってたじゃない!あんなやつ赤の他人だし世話になるつもりも一切ないって。どうしたの?前から、疑問だったんだよね…学校にも急にくるようになって、喧嘩もピタってやらなくなって…」


「お前にカンケーねぇー」


「…はぁ?!私と音楽だってずっとあんたのこと心配してきたんだよ?いきなりコロッと変わっちゃうとびっくりするじゃん。なんかあったらちゃんと教えてよ」


「…別に」


うるせぇ。
楓は本当にうるせぇ。
小さい頃からずっとそうだ。

俺のやることにいちいち口を挟んできては、自分のいないところで何か面白いことがあるとすぐに不貞腐れたりする。





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