クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「…先生…ちょっと…お腹が痛くて」
カーテンの向こうから、聞き覚えのある声が聞こえた。
まさかと思ったが。
ありえないと思ったが。
「あら、姫野さん」
土屋先生がそう言ったのが聞こえた。
『姫野』
その苗字に敏感に反応する。
あの声。
そして、名前。
もしかして。
もしかて、彼女は…。
同じ学校にいる?
まさかそんな偶然ありえない。
いや、もしかしたら。
そればっかりが頭の中で何度も回って。