クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



「…先生…ちょっと…お腹が痛くて」


カーテンの向こうから、聞き覚えのある声が聞こえた。


まさかと思ったが。

ありえないと思ったが。


「あら、姫野さん」


土屋先生がそう言ったのが聞こえた。


『姫野』


その苗字に敏感に反応する。


あの声。
そして、名前。

もしかして。


もしかて、彼女は…。


同じ学校にいる?


まさかそんな偶然ありえない。
いや、もしかしたら。


そればっかりが頭の中で何度も回って。





< 213 / 222 >

この作品をシェア

pagetop