クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「お前まででけぇ声、出すなよ…」
黒川くんが呆れたようにそう言う。
「…だってこの人!」
ん?
楓ちゃんが、一枚の写真を指差したら興奮気味でそう言う。
よく見たら、楓ちゃんが指差してる人は、うちのクラスの塚本くん。
「このコスプレ警官がどうかしたの?」
と愛葉くん。
「…この人なの。私の……私の好きな人…」
「…えぇぇ?!」
「街で変な男たちに絡まれてるのを助けてくれたの…彼なの!」
「こんな身近に…」
「へ、沙良知ってるの?」
「知ってるもなにも、同じクラスだよ」
「楓、そいつはやめたほうがいい。姫野さんに手ェ出してたから」
いや。
黒川くん…あれはただ、一緒に買い出しに行こうとしてただけで…。
「…関係ないよ!誰がなんて言おうと関係ない!せっかく見つけられたんだよ?それもこんな近くに…」
楓ちゃんが目をキラキラさせて立ち上がりながらそう言うと。
「…俺、いいこと思いついちゃった」
愛葉くんがニヤッと笑ってそう言った。