クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



「お前まででけぇ声、出すなよ…」

黒川くんが呆れたようにそう言う。


「…だってこの人!」


ん?


楓ちゃんが、一枚の写真を指差したら興奮気味でそう言う。



よく見たら、楓ちゃんが指差してる人は、うちのクラスの塚本くん。


「このコスプレ警官がどうかしたの?」
と愛葉くん。


「…この人なの。私の……私の好きな人…」


「…えぇぇ?!」


「街で変な男たちに絡まれてるのを助けてくれたの…彼なの!」


「こんな身近に…」


「へ、沙良知ってるの?」


「知ってるもなにも、同じクラスだよ」


「楓、そいつはやめたほうがいい。姫野さんに手ェ出してたから」


いや。
黒川くん…あれはただ、一緒に買い出しに行こうとしてただけで…。


「…関係ないよ!誰がなんて言おうと関係ない!せっかく見つけられたんだよ?それもこんな近くに…」


楓ちゃんが目をキラキラさせて立ち上がりながらそう言うと。




「…俺、いいこと思いついちゃった」



愛葉くんがニヤッと笑ってそう言った。




< 217 / 222 >

この作品をシェア

pagetop