クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
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「…グループデートって」
「なんか…このメンツ、違和感だよな」
数日後、遊園地にやってきた私と黒川くん。
そして…。
「姫野さーん!連れてきて欲しい人って…塚本くんで合ってるんだよね?」
そう言いながら走ってくる水田さんと彼女に引っ張られてる塚本くん。
「…うん」
でも、楓ちゃんと愛葉くんがまだ来ない。
「…おい、お前、今度姫野さんにちょっかい出したら許さないから」
「…ちょっと黒川くん。塚本くん、せっかく来てくれたんだよ?」
「…まぁ」
黒川くんは少し冷静になってそう言う。
「黒川、安心してくれ。俺、姫野さんのファンってだけで恋愛感情みたいなのはないから」
「ファン?お前、やっぱりちょっと調子乗ってるだろ」
「いや、そんなつもりは…」
「黒川くんっ。怖がらせないでよ。ねぇ、水田さん。水田さんと塚本くんって中学同じだったんだね」
「うん、そうだけど…。それで…なんで塚本くん呼んだの?」
「フフッ、きっともう少しでわかるよ」
私がそう言って笑うと、水田さんはまだ頭にはてなマークを浮かべていた。