クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
私は歩いていた足を思わず止めて、隣の黒川くんを見上げる。
今なんて言った?
黒川くん…今なんて!!!
!!!!
嘘…。
私は驚いて黒川くんの方をバッと見る。
予想外にも、黒川くんは真っ赤な顔を右手で覆っていた。
からかった…わけじゃない?
「く…黒川…くん?」
「あんま見ないで」
黒川くんは、そう言うと少し雑に自分の左手で私の顔を覆った。
「えっ……っっ!」
な、何これ?!?!
黒川くんはいちいち、私の胸がドキドキすることをする。
黒川くんの赤面…。
今の黒川くんは、とても校内1恐れられている男とは思えない。
まさか信じられない。
信じられるわけがないよ。
校内1の不良が私のことを好きだなんて。