クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「姫野さん!」
!!
聞き慣れた声が私の名前を呼ぶ声が聞こえると、クラス中が一斉に教室の入り口に目を向けた。
「黒川くんっ」
黒川くんが教室にやってくるこの感じも大分慣れてきた。
さっき中庭にいるのを見たばかりなのに。
よく見ると少し汗をかいていて、呼吸も乱れている黒川くん。
もしかして…走って来たの?
私は席を立ちスタスタと黒川くんの方へ向かう。
「…どうしたの?」
「ちょっといい?」
「でも…授業もう始まっちゃう」
「大丈夫だから」
黒川くんはそう笑い私の腕を掴むと、教室から私を連れ出した。