クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
逃げよう!!!
万が一のことを考えて、彼らのことは何も見ないほうが身のためだ。
私は食べかけの弁当を慌てて片付ける。
残り…どこで食べよう…。
屋上なんて開いてるわけないし。
やっぱり、教室しかないかな…。
でも、今ここで食べ続けるよりましだ。
「ねぇ」
もし変に絡まれたりしたらそれこそ学校に来れなくなっちゃうし。
「ねぇ」
残りの学校生活、私らしく地味に何事もなく過ごせればそれで…。
「ねぇ」
?!
頭の上で声が聞こえる。
気の…せい?
「ずっと呼んでるんだけど。姫野 沙良さん」
「っっっ!!」
!!!!!!
顔を恐る恐る上げると、そこにはさっきまで心の中で話題にしていた、銀髪不良少年がじっとこちらを見つめていた。