クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「バイト…?今日水曜だよね?」
「え…木曜日だけど」
「っ!!えぇ?!嘘でしょ!!」
「いや…本当です」
突然あたふたし始めた愛葉くんは、慌ててポケットからスマホを取り出すとロック画面を見つめてフリーズした。
「…ぼっち姫…違う。姫野ちゃん!どうしよう!!遅刻!!」
「…へ?」
愛葉くんが1人焦っているのがまだよくわからない私はポカーンと彼を見つめる。
「…よし、ここは愛しの姫野ちゃんに免じて許してもらおう!」
「え?」
「行くよ!」
「ちょっ!愛葉くん!」
私のか細い声は届かず、愛葉くんは私の腕を掴まえてダッシュで走り始めた。