クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



───────………



「はぁ…はぁ…はぁ」


疲れた。


もう一年分走ったんじゃないかってくらいだよ。



一軒のお店の前に着くと、愛葉くんは息を整えながら口を開いた。



「ごめんね、姫野ちゃん。ここ…」


「ここが…どうしたんですか?」


「俺と…南夏のバイト先」


「黒川くんのバイト先?!」


「と、俺もね。一応」


そういって愛葉くんが指差すお店は『cafe ciel (シエル)』と書かれた看板が掲げられていた。



カフェ…。


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