クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「なっちゃん、沙良ちゃんのことうちまで送ってあげて」
「え、でも…黒川くん…仕事が…」
「いいの!全部音楽にさせるから!」
愛葉くんの顔を見ると、すごくしょんぼりしてる。
なんだかちょっと可哀想。
「けんさんありがとう。行こう姫野さん」
「えっ」
黒川くんはけんさんにお礼を言うと、私の手を引っ張ってお店を出た。
「黒川くん、本当に大丈夫なのかな?愛葉くん一人で…」
「姫野さんこそ一人じゃ危ないよ」
「私は…今までずっと一人で帰ってたから平気だよ?」
「…バカ」
「…え?」
「俺が平気じゃないの」
「……っ!」
黒川くんは少しムッとしてから、私の手に自分の手を繋いだ。