クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



状況理解に苦しむ。


体のいたるところから変な汗が吹き出てしまう。


黒川くんの後ろでは、仲間の不良たちがニヤニヤとこちらを見ている。



「な、な、なんでしょうか…」


私はバッと顔を下にして震えた声でそう聞く。



どうして私は今、校内1の不良である黒川くんに話しかけられているのか!!!



「人と話してる時は…」


!!!!!!!


「ちゃんと相手の顔見なよ」


「……っ!!」


黒川くんはベンチに座る私の前でしゃがみ込むと、上目遣いで私の顔を覗き込む。



バチッと目が合ってしまう。


髪は確かに正真正銘 銀髪で、シャープな顎に整った鼻筋。


ただの不良じゃなくて、スカウトされちゃうんじゃないかってくらいのイケメンだ。


初めてちゃんと顔を見た。



…なんてこった。


私は一体何をしてしまったんだろうか。



なんで…なんで…なんで?!?!





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