クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



「…なんで俺以外の男と歩いてんの」



──────っ!!


私の手を掴みながら、眉間にしわを寄せてそう言ったのは。



「黒川くんっ!なんで…」



「…なんでじゃないよ。何してんの」


黒川くんは塚本くんをそう言って睨みつけた。

塚本くんは、怯えた顔をして私たちから少し距離をとる。


「何って…ちゃんとメッセージ送ったよね…返事だってちゃんと返ってきたよ」


「あぁ、送ったよ。でも、姫野さん言ってることとやってること違うよね」


「へ?」


黒川くんが何を言ってるのか全然わからない。



黒川くんは、ズボンのポケットからスマホを取り出して、私に画面を見せた。



私と黒川くんのさっきのメッセージのやりとりが画面にうつる。



< 64 / 222 >

この作品をシェア

pagetop