クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
─────コンコンッ
「沙良〜〜学校だぞ〜〜」
布団に潜り込んでいると、ドアの外からお兄ちゃんの声が聞こえた。
「…んー」
「沙良どうした?入るぞ?」
ガチャ
お兄ちゃんが部屋に入ってくる音が聞こえる。
「沙良が布団に隠れてる。そういう時はいつも…」
──────カバッ
布団が優しくめくられ、バチっとお兄ちゃんと目が合う。
「なにか悩んでる時だ」
そう言ってお兄ちゃんが優しく微笑み、私の頭を撫でた。
「…お兄ちゃん」
「学校でなんかあったのか?」
お兄ちゃんは昔からすごく鋭い。
私に何かあるとすぐ気づいてくれる。
「俺でよかったら相談乗るけど?」
お兄ちゃんはそう言って、私のベッドに腰を下ろした。
「ありがとう…あのね…友達に…ひどいこと言っちゃったの。でも…もう嫌われちゃったかもしれないと思って怖くて……」
体を起き上がらしてそういう。