クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「…へぇ…沙良にそんな友達がいたなんて、お兄ちゃん初耳」
「最近…仲良くなったの」
「そっか。良かったね」
「…でも」
「今こうやって沙良がすごく悩むってことは、それくらい本気でそのお友達と接してたってことだからとってもいいことだと思うよ」
お兄ちゃんはそう言って私の頭を撫でた。
「きっと、すごくいい子なんでしょ?その子。だから沙良がこんな風に悩んじゃう。沙良がここまで本気になる友達ならきっと大丈夫。ちゃんと気持ち伝えれば、わかってくれるよ」
「…うん。ありがとう」
中学の頃もクラスのいじめで悩んでいた時、励ましてくれたのはお兄ちゃんだった。
お兄ちゃんの言葉で、少しだけ元気が出た。
早く学校に行って黒川くんに謝ろう。