クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
午後の授業中も、お昼のあのシーンだけがずっと頭をぐるぐる回る。
あの黒川くんと話してしまった。
それも…。
『姫野 沙良』
そう私のフルネームを呼んだ。確かに呼んだ。
一度も同じクラスになったことないし、そもそもこんな影の薄い私なんかの名前を…なぜ?
至近距離で見た銀髪ヤンキーの顔を何度も思い出しては、心臓がドキドキする。
3年生をボコボコにして停学処分になるようなヤンキーじゃなければ、顔はすごくイケメンだからきっとモテるはずなのに。
黒川 南夏くん…。
一体、何者なんだろう。
頭の中はいきなり現れた銀髪ヤンキーでいっぱいになる。