クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「…黒川くん…あのね…」
私は足を止めて、そう彼の名前を呼ぶ。
「…この間、ひどいこと言って…本当にごめんなさいっ。私…自分のことで必死で…。あんなひどいこと言ったのに…黒川くんちゃんと買い出しもしてて…それで…本当にごめんなさ…」
──────っ!!
突然、暖かいものに体が包まれる。
黒川くんの匂いがする。
「…黒川くん…ごめんねっ」
「許さないし」
「そんなっ」
「…絶対許さないし」
───────ギュッ
そういう黒川くんの抱きしめる力は少し強くなって。
「…今日は1日、俺のわがままに付き合ってもらうから」
「…1日付き合ったら…許してくれるかな」
「言ったよね。許さないって」
…そんな。
黒川くんは最後にもう一度ギュッとしてから、ゆっくり身体を離してから、手を繋ぎ直した。