クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



「黒川くん…どこ行くの?」


「教えない」


「……」


いくら私の発言にムカついたとはいえ、連れ出して行き先も教えないなんて…。


相当根に持ってる。



それでも。


歩くスピードを私に合わせてくれるところとか。

私の鞄をずっと持っていてくれるところか。

ずっと握っていてくれている手とか。


それには愛しさしか感じない。


って。


何言っちゃってんの。私。


手は繋いじゃってるしハグもしちゃってるけど。


私たちはそんな変な友達関係なだけで。



『…姫野さんのこと、好きだから』


それでも私は。



『南夏は姫野ちゃんのこと誰よりも大切にしている』


私は…。



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