クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



───────────

─────……


「……っ」


「姫野さん?」


「……」


「姫野沙良さん。目を開けて」


「…私、高いの大の苦手で」


観覧車に乗った瞬間、私は目を閉じて、体を丸くしていた。


「…知ってるよ」


?!


「…知ってる?!」


「姫野さんが高いの苦手なの知ってて、わざとここ選んだの」


「…なんでそんなこと!」


私はバッと目を開けてそういう。


─────っ!!


目を開けてしまったせいで、ガラス窓からの外の景色が一望できてしまい、また足がガタガタとする。


黒川くん、こんなに意地悪なことする人だった?!


ここまでしないと気が済まないの?



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