クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



「…黒川くん…そんなに怒って…」


「怒ってないよ」


「じゃあなんで…」
外の景色をジッと見つめる黒川くんにそう聞く。


「…つり橋効果」


「え?」


「恐怖のドキドキを…俺に対してのドキドキだって勘違いしてくれればいいなって」


「……っ!」


黒川くん…まだ私のこと…。



「…好きって…言ってよ」


真っ赤な顔をして外を見つめながらそういう黒川くんを見て、私まで顔が熱くなる。



あんなことを言って走って置いて行っちゃったのに。


それでも黒川くんは。



ずっと私のことを。



< 85 / 222 >

この作品をシェア

pagetop