クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
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一週間後。
「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ」
「おい、沙良。本当に大丈夫か?!学校休んだ方が良いって…」
朝、正面に座る5つ年上の大学生のお兄ちゃんが心配そうにそう言う。
2日前から風邪の症状が出ていて、市販の薬を飲むようにしていたけど、なかなか治ってくれない。
「沙良、お兄ちゃんも言ってるし今日は休んだら?」
お母さんも心配そうに私を見つめる。
「平気…」
休めるわけない。
休んだ日のノートを見せてもらえる友達なんていないもん。