クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
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「え、黒川くんたちのクラスもカフェ?」
「うん。そうみたい。メイド喫茶的な。男は執事の格好するって」
愛葉くんが楽しそうにそう話す。
「つーか。なんでお前がいんだよ」
お昼休み、私たちの座るベンチの正面に腰を下ろして喋る愛葉くんに、黒川くんがそう言う。
「いいじゃん。たまには」
「ダメだ。どっかいけ」
「ブー」
ふてくされて頬を膨らませる愛葉くんは、正直ちょっと可愛い。
「姫野ちゃんのところはコスプレカフェ?」
「姫野さんに話しかけんな」
黒川くんが相変わらず愛葉くんをギラッと睨む。
「うんっ。みんな自分が着……んっ!」
「姫野さんこんな奴と話さなくていいから」
黒川くんが私の口に手を置いて私の口を塞ぐ。
「南夏すげぇ〜デレデレじゃん」
「うるせぇ」
黒川くんは愛葉くんに私の話をされるとすぐムッとする。でも…そこがなんだか可愛い。
「2人の執事姿楽しみにしてるね!」
「おぉう!まぁ俺っちはなんでもかっこよく着こなしちゃうからね〜ん♪あ、でも、南夏は参加しないって言ってたよ。執事なんてあんなもの着るわけねぇって…」
「んなこと言ってねぇ。着るよ」
「へ?でも南夏さっき…」
「黙れ」
黒川くんはギラッと愛葉くんをそう睨むと、少しだけ耳を赤くした。