清華魔法学園Ⅱ〜魔法戦争編〜










「紗久っ。遅かったじゃないかっ」






私たちに用意されていた席に座ると、少し離れた席に座っていたお兄ちゃんが心配そうな表情で声をかけてきた。





この会場には20名ほどが使用できる円卓の机が何卓も用意されており、学生が集められた机はこの1卓のみ。






なのでこの机にはお兄ちゃんを始め、両隣にいる怜桜や悠はもちろんのこと、大和先輩、翼先輩と、知っている顔ぶれが多かった。







「紗久お兄...「玖音先輩、そろそろ始まるんで静かにしてください」






何か喋りかけたお兄ちゃんの言葉をお兄ちゃんの隣から冷たい笑顔で遮る大和先輩。






大和先輩、お兄ちゃんの扱いに長けている。



容赦ない。












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