清華魔法学園Ⅱ〜魔法戦争編〜
一番手っ取り早いのは、魔法。
「ノエル!!今すぐ人がいるところに魔法で運んで!!」
「え、どっ、どうしてだ?」
「いいから!!早く!!」
訳が分からず首を傾げるノエルに叫ぶ私。
今の私にはノエルに状況をうまく説明できる余裕がない。
「.........わかった。火よ!!我と他の者を目的の場所へ運べ!!」
そんな私に促されるまま、真剣な表情でノエルが詠唱を唱える。
ボウッ
それと同時に私たちの周りに現れたのは真っ赤に燃え盛る炎。
ふぅ、これで一安心。