清華魔法学園Ⅱ〜魔法戦争編〜
「物分りがいい子は女でも好きよ。さっ、行きましょう」
微笑むオネェ口調の美少年に手を引かれ、力のあまり入らない足に力を入れて立ち上がる。
こんな状況じゃなかったら、美少年にエスコートされている何とも素敵なシュチュエーションなんだけど。
「......さ、く」
ノエルの今にも消え入りそうな声が私の耳に辛うじて届く。
「ノエル......、ごめん」
私も消え入りそうな声でノエルにそう呟いた。