清華魔法学園Ⅱ〜魔法戦争編〜
「命令だ。お前の想いを全部俺に吐き出せ」
言い方はいつものように冷たい。
だけど、声音が、何一つ変わらないはずの無表情が、全て私を包み込もうとしているように優しくて。
それに答えようとしなかった自分が歯がゆくなった。
「.........玲桜、世界はもうすぐ終焉を迎える。その終焉と私の封印はきっと切っても切れない関係。選択の時はもう、すぐそこに。だけど......」
ゆっくりと、ゆっくりと。
言葉を選びながら、現状を言葉に出し、玲桜に伝えていく。
「何が正しいのかわからない。わかっているのに、その時が来た時、正しい方を選べる自信がない」
弱々しい私の想い。