清華魔法学園Ⅱ〜魔法戦争編〜
誰も傷ついてはいけない。
珠樹に銃を構える。
とりあえずこの銃で珠樹には眠ってもらう。
「ダメだよ。風よ他の者の所有物を破壊せよ」
「え」
ガシャンッ
聞き慣れた声と共に学先輩から渡された銃が跡形もなく壊れ、声が出る私。
今のは......
「その銃は学の発明品だけあってよく効くからね、紗久ちゃん」
「や、大和先輩......」
私に優しく微笑むのは大和先輩。
銃を壊したのは大和先輩だった。