清華魔法学園Ⅱ〜魔法戦争編〜
.........さ......く......
......さ、く
「紗久!!」
深い深い意識の世界から目を覚ます。
私の体を抱きかかえ、繰り返し私の名を呼ぶのは玲桜だった。
体が軽い。
力がみなぎっているのがわかる。
「玲桜」
「大丈夫か、紗久。いきなり魔力放って......っ」
玲桜がそこで突然言葉を詰まらせる。
気づいたのだろう。
私の変化に。
「封印が解かれたのか」
玲桜が複雑な表情で私を見つめる。
「うん」
私はそれに答えて自分の足で立ち上がった。