片想い卒業します
*あの日あの場所で

時間はあっという間に過ぎて放課後になった。


今日は時間が過ぎるのが早かったよ。


これから森山君へ告白するんだと思ったら、胸がドキドキしてきたよ。


緊張感が半端ない。


心を落ち着かせるために私は一旦家に帰り、お茶を飲んでから家を出た。


そして森山君と待ち合わせをしている場所へと向かった。


「着いた」


時間は16時55分。


まだ森山君は来ていなかった。


待ち合わせ場所は「タンポポ公園」


私の家から歩いて5分の所にある小さな公園。


滑り台と砂場、鉄棒があるだけの小さな公園。


公園にはベンチがひとつだけあって、私はそのベンチに腰掛けて彼が来るのを待つことにしたんだ。


このタンポポ公園は、私と森山君が初めて会話をした思い出の場所。

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