片想い卒業します
「ねぇ、美月。森山に告白したんでしょ?結果はどうなったの?」
梨央に聞かれて、私はスマホに文字を入力した。
「OKだったよ。森山君も私のことが好きだったんだ」
「ってことは両想いだったってこと?」
「うん。そうなるかな」
「じゃあ、森山と?」
「うん。付き合うことになったよ。これも、梨央が私に怒ってくれたお蔭で告白することが出来たんだよ」
「そんなことないよ。美月が頑張ったからだよ。おめでとう!」
「梨央、ありがとう」
「明日、学校へ行ったら詳しく聞くから」
「お手柔らかにお願いします」
私達の関係が修復した瞬間、私の目から嬉しい気持ちの涙が溢れ出てきた。
私ってば、どれだけ泣き虫なんだ。
でも、涙のお蔭で森山君とも付き合えることになったし、泣くことも悪くはないかな?
勇気を出して告白して良かった。
今日、私は無事に片想いを卒業しました。
ーENDー