ほら、死ねよ。
便器の汚れた水を口に含まないよう、

細心の注意を払って我慢する。

しばらくすると、頭が軽くなった。

思い切り顔をあげ、髪の毛を払う。

花がつまらなそうにあたしを見つめた。

「はぁ...ツマラナイ。もっと面白い反応出来ないわけ?

こっちだってあんたに、構ってやってるのにさぁ...?」

...ハア?

誰も構ってなんて頼んでないし、お前があたしを虐めるのは、

ストレス発散だろ!!!!!!!!

そう思ったけど、当然、口に出せるわけでもない。

あたしはごめんなさい、と消え入るように呟いて、下唇を噛み締めた。


「ほんと、謝っても足りないくらいだわ。

...ルイ...連れてきて」

花が前髪をかきあげながら、不機嫌そうに呟く。

呼ばれたルイは、めんどくさそうに

「はぁ...?」

と言った。

けれど、花に睨まれて、なにかをボヤきながらトイレを出ていく。

なに...?今度は何をするの...?
< 5 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop