卒業アルバム

奇跡の再開

Nanase

私は急いでパパを追いかけた
パパはなぜか早歩きだった、いつもはゆっくり優雅に歩くから、それだけ楽しみなんだろうと悟った。

(お手洗いに行ってから会場へ行きましょう。)

角を曲がってお手洗いに行った。
会場までの道が分からなかったので警備員さんに案内してもらった。

コツ コツ コツ コツ ギィィィィ
天井がとても高くて長く静かな廊下にヒールのコツコツとした音が響き渡る、
そして大きなドアを開けてもらうとギィィィィという音が響く。

「お久しぶりです。」
「シェフは誰かしらうちのパーティーでもこのシェフにたのもうかしら」
ドアを開けると中はキラキラと大きなシャンデリアに、
キレイなドレスをきたお姫様のような人がたくさんいて、
きらびやかなごはんがたくさんあって、
廊下とは違いクラシックが広いパーティー会場に響きわたっていた。

(とりあえずパパを捜そう､､､あっ、いた!!)

「七星～!!こっちに来い!!」
「は～い！」
「菅勇気です｡よろしくね、七星ちゃん^^」
「あっ、川崎七星です!!こちらこそよろしくお願いいたします!!」
「もう少しで息子が来るから待っててね^^」

(菅ってどっかで聞いたことあるんだよな･･･うーん、なんだっけ〜)

「勇気の息子さんは七星と同じ小学校、中学校出身だから知ってるんじゃないか？」

(･･･あーーーッ!!もしかして小学校の時かっこよくて優しくてお金持ちのセンパイがいるって
聞いたことがあるけどまさかその人!?名前はたしか･･････っ菅悠翔だ!!)

「あの･･･菅さんの息子さんの名前って･･･悠翔さんですか？」
「なんだ！知ってたのか^^じゃあ話は早いな^^」
パパは簡単に言った。

(えーーーー!!でも、たしかあの人私のクラスのリーダー的な鈴木ももと付き合ってるんじゃなかった!?
あの人に目付けられたら学校で生活出来ない!!)

「おっ、来た。こっちだー！」

「おまたせしました!!」
ドキン ドキン
優しくて爽やかな感じの声に気づいて振り返った。