一目惚れ。
彼女とお昼ご飯。
「メール?」
「あっ、うん!」
携帯を閉じてポケットに入れる。
てか焦りすぎだよ俺
「…?まぁいいや。用意出来たよ?食べよ♪」
「うん、ありがと」
彼女と向かい合わせに座って素麺に口を付ける。
麺もつゆも冷えてて今日みたいな暑い日にはピッタリのメニューだ。
「美味い♪紗代の母さんに感謝だな」
素直に思ったことを口にすると彼女は満面の笑みを浮かべて素麺を食べ始めた。
ふ、不意打ち……
自分でも顔が赤くなったのがわかって隠すために素麺をがっついた。
顔の熱が引いた頃、紗代とは普通に会話を楽しんでいた。
学校の話を聞いたり話したりするだけなのにすげ-楽しい。
そんな時ポケットの中の携帯が震えた。
「久遠からメールだ」
「ん?なんて?」
携帯を開きメールを見る。
ーーーーーー
件名:シカトかよ
とりあえずチャンスだし告れば?
ーーーーーー
「………!!」
な、な、な……
「なんて?」
首を傾げて俺を見てくる彼女を見てつい赤面する。
「……顔赤いよ?」
「そ、そんなことないって」
「赤いよ!久遠先輩のメールなんなの-?」
聞かないで!